子宮体がんの術前・術後の運動療法とトレーニングについて
子宮体がんと運動療法の関係
子宮体がんは女性のがんの中でも比較的多く、手術によって子宮を摘出した後、放射線療法やホルモン療法が行われることがあります。これらの治療の影響により、体力や筋力の低下、リンパ浮腫、便秘、腰や骨盤周囲の違和感、姿勢の乱れなど、さまざまな身体的変化が起こることがあります。こうした症状の緩和や予防に効果的なのが運動療法です。特に骨盤底筋や体幹の安定性を高めることで、排泄機能の改善や内臓の正しい位置の保持、腰痛の予防につながります。また、下肢や骨盤周辺の血流やリンパの流れを促す運動を取り入れることで、リンパ浮腫の予防や軽減も期待できます。さらに、運動にはストレスを緩和し、うつ症状や不安感を軽減する効果もあり、術後の心身の回復を総合的にサポートしてくれます。無理のない範囲で継続的に運動を行うことが、生活の質(QOL)の向上や再発予防にもつながります。


運動療法の効果
■ リンパ浮腫の予防・改善
下肢や骨盤周辺のリンパ浮腫を予防・軽減するため、軽い筋力トレーニングが有効です。
■ 筋力・体力の維持や増強
長期間の安静や治療によって衰えた筋力を回復させ、疲れにくい体をつくります。
マイオカインという物質を促しがんの再発や転移を抑えます。
■ 姿勢の改善と体幹の安定
手術や治療による体力低下を防ぎ、日常生活への早期復帰をサポートします。特に体幹を鍛えることで、姿勢の改善や内臓の位置を正しく保つ効果が期待できます。
■ 精神的ケア
定期的な運動は、うつ症状や不安感を軽減し、前向きな気持ちを支えます。
club LOHASでの主なプログラム内容
当スタジオでは、医療・リハビリの専門知識に基づいた運動療法を提供しています。
骨盤底筋トレーニング
・尿漏れや便失禁の予防・改善を目的としたトレーニング
・体幹の一部を強化することで姿勢の改善
有酸素運動
・ウォーキングやリズム体操などで、心肺機能と全身の代謝を促進
・運動強度は個別に調整
軽負荷の筋力トレーニング
・小さなダンベルやセラバンドを使った無理のない筋トレ
・ピラティスを用いて上下半身のバランスを整えるプログラム
呼吸法とリラクゼーション
・深い呼吸と軽い体操を組み合わせて、自律神経を整えます
・不安感の軽減 や睡眠の質向上も期待できます

安心・安全のサポート体制
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医療資格者からのプログラムを提供
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スタート前に個別カウンセリングを実施
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痛みや体調に応じた調整が可能
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少人数・予約制での実施(プライバシー配慮)
対象の方
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子宮体がん診断された方
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子宮体がん手術後の方(術後1ヶ月~数年)
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リンパ浮腫に不安がある方
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姿勢が崩れた方
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体力を少しずつ戻していきたい方
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気持ちの落ち込みや不安を感じている方
FAQ
よくある質問
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Q. リンパ浮腫があるのですが、運動して大丈夫ですか?A. リンパ浮腫に配慮した運動内容を提供しています。症状に応じた運動負荷で無理なく行います。
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Q. グループでの参加が不安です…A. 個別対応も可能ですので、安心してご参加ください。
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Q. 術後すぐでも運動して大丈夫ですか?A. 医師の許可があれば可能です。体の状態を見ながら安全なメニューをご案内します。
